2024年が終わりますね。
今年もたくさんの方にfucicaをお届けできたこと、心より感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
みなさんはどんな一年でしたか？
地震や事故から始まった2024年は、日本中が不安と悲しみの幕開けとなってしまいました。
でも、それでも進む、前を向いていく、生きていく、という1年だったと思います。
私にとっては、人生の第13章目が始まった年でした。
そんな2024年の思いをお届けします。
インバウンドが復活したこともあり、活気溢れすぎる東京に疲れた私は、思い切って海沿いの街へ引っ越しをしました。
天井が高く、心地の良い空間です。
起きたら陽を浴びる。
顔を洗い、空気を入れ替える。
掃除洗濯をし、お香を立てる。
卵、納豆、米、クラシック。
仕事をする。
考える、やる、考える、やる。
ふと海へ向かい、整理をする。
暗くなる前に買い物を済ませ、食事を作る。
野菜も肉も魚も食べる。
風呂に浸かる。
映画をみる。
眠る。
そんな「人」らしい生活を自然と送るようになりました。
毎日23時まで仕事とお酒ばかりだった私には、まるで別人の生活です。
とても静かで、穏やかな日常。
雑音がなくなると雑念が消え、たくさんの「原点にして頂点」に気が付くのです。
母親という生き物
真っ赤なワンネイル
炊き立ての白米
日本に生まれたこと
サザエさんの4コマ漫画
なんかちょっと「丁寧な暮らし」アピールみたいで笑ってしまったのですが、違いますよ。笑
やはり環境って大きいなと実感したということ。
呼吸がしにくい時は環境を変えるのもいいですよ、ということです。
特に住環境は、その人を創る大きな要因になります。
都内にいた頃とはまた違った時間軸で生きている。
ガラッと。
同じ人間の人生とは思えないほどに。
そう、
本当に考えなければいけないことだけ
本当に会いたい人だけ
本当にやるべきこと、したいことだけ
「明日死んでも悔いのない今日を生きてきた」私は、
「20年先も笑顔でいるための今日を生きる」私に。
それは作品作りにも表れ、ある人にこう言われました。
「最近の作品は削ぎ落としている、足さないところがいい。」と。
そういえば自ずとそんな1年を過ごしていたなと振り返りました。
つい一筆をぐっと堪え、深呼吸してまた向き合う。
「これだ」と思える。
ただ、過去は否定しません。
むしろ、私の中の「衝動」「破壊」「０か100」が根底で渦巻いているからこその、今なのです。
以前の破茶滅茶で雑な暮らし、好きか嫌いか、不安定で危うい私とその作品たちが大好きで、それはそれで超えることのできない大切な人生の一章節なのです。
誰がなんと言おうとね。
人生にはいろんな章節があって、進化も変化もしている。
退化する時もあるでしょう。
その章によって幸せの定義、付き合う人、見える景色も変われば夢も変わるのです。
それ全てが「自分」。
最後に笑えればなんだってよくて。
でも最後がいつ来るのかなんて誰にもわからないから、いつも笑顔でいたらいいのですよ、できる限り。
そんな風にしていれば、不思議と素敵なことってやってくるもんです。
本当ですよ。
YouTubeでもInstagramでもネットニュースでも、どんな情報をどこからどのぐらい得るのか選び放題のこの時代では、なにをひとつとるにしてもセンスが問われ、真偽を見極められる力と冷静な判断力が必要とされます。
「前へ習え」教育を受けてきた身からすると、これからは本当に「自分次第」の時代です。
だからこその原点回帰で、実世界での経験、たくさんの人との触れ合いが色濃く人格形成に影響してくると思うのです。
自分の目で見て、耳で聞く、伝える、対話する、受け入れたり入れなかったりすること。
自分を信じるために、疑う余地のないくらい努力と経験と失敗をする。
そして、笑顔を忘れずに。
この年末は、そんなことを考えまとめました。
次はどんな年にしようかな。
わくわくしますね！
みなさま、2025年もよろしくお願いいたします。
心を込めて、良いお年を。
2024.12.30
fucica
director YUKO.
